Chuwi MiniBook Xの超変態USBポートを解剖する

さて、こちらでも書いたが、Chuwi MiniBook XがChuwi Hi10 XRに引き続きの勝手仕様のUSB-C充電を仕込んできた。
どういうことかというと、CCを通じて充電仕様の交渉をするUSB PD準拠の充電ではなく、つなげばいきなり12Vを出す充電器と、それを受けるUSBポートでできているのである。
これが件のChuwi MiniBook XのUSBポート。

右側、ヒンジに近い方が充電口になっているUSBポートだ。
(ちなみにこのマークの意味が分かっているのかなぁ、この会社、これはJEITA対応の充電プラグでセンターハイを示すマークだ)
純正の本体付属の充電器の出力を計ってみる。

ご覧の通り、いきなり12Vどっかーんだ。
これを先ほどの充電口に挿すと(写真下側がヒンジに近い方なので注意してご覧いただきたい)、

はい、12Vで充電開始。
ここにいわゆるUSB PD準拠の充電器を挿すと、

はい、見事に充電しません。
「USB PD準拠充電器なら充電できるはず」と思って、USB PD準拠充電器を挿してChuwi Hi10系のタブレットを過放電させた、ユーザの方の屍の山が見えます。


全くもう、またUSBトリガー付きの12V変換ケーブルを買うかと思ったらと(写真下側がヒンジに近い方なので注意してご覧いただきたい)、

なにこれ?
ヒンジから遠い方のデータ用USBポートにUSB PD準拠充電器挿したら、USB PD準拠でしかも20V/3A充電やってんじゃん。


データはどうなの?
いろいろと試してみると

USB-Cポート できること
ヒンジに近い方(充電マークあり) 勝手仕様の12V充電 + Super Speedでデータ転送
ヒンジから遠い方 USB PD準拠で充電 + Super Speedでデータ転送 + Altモード対応

つまり、ヒンジに近い方はUSB3.2ポート + 勝手仕様の12V充電、ヒンジから遠い方はいわゆるUSB-Cなんでもできますポート、だったわけである。
外部ディスプレイに接続したい場合は、HDMIなりDP出力対応のUSB-Cハブでもつないで、65W級のUSB PD充電器を挿せば余裕なのである。


これならどうしてヒンジに近い方をUSB3.2端子にして、勝手仕様な12V充電器なんか添付せずに普通のUSB PD対応充電器をつけなかったかなぁ。
相変わらずこのあたりが、ネーミングセンスと言い、全くちゅうかないぱねまだ。