Chuwi MiniBook X (N100版) USB充電再検証


こちらの記事でさらっと触れたのだが、Chuwiの製品は代々「USB-Cのプラグで充電できる、かっこいいうちの製品」をやってきていた。
付属の充電器がUSB-Cの恰好をしていながら、いきなり12Vをどっかーんとぶちかます仕様なのだ。
USB PDに関してはこちらで記事にしているが、VBUSは基本5Vで、その後にCCを通じて充電能力を交渉して最終的に何V何Aで充電するかが決まるようになっているのだ。
そこにこの充電器はいきなり12Vをどっかーんとぶちかますのだ。
5V対応しかしない機材にこいつをつなぐと間違いなく火を噴く。

充電される側、つまりPCの方も、過去の製品についてはUSB PDに対応せずに、ヒンジ側のUSB-Cポートが12Vどっかーん専用になっていた。
目印としてJEITAのセンターハイの充電プラグのマークがついている。
このヒンジ側のUSB-CポートにUSB PD充電器を繋ぐと全く充電せず、過放電で使用できなくなって泣く人続出であった。


然して。


5chの記事を読んでいると、どうもChuwi MiniBook X (N100版)では両方のUSB-Cポート共にUSB PD対応をしているようなのだ。
休暇シーズンでようやく時間もできたので再検証してみた。
最初の写真は純正の充電器、他の機種とも共用しているのだろうが、お約束通り12Vをいきなりどっかーんだ。
こいつを充電マーク(だからこれはJEITAのセンターハイの充電プラグのマークだって)のあるヒンジ側のポートに挿す。

予定通り12V、3A近くで充電している。

つぎに65W(最大20V/3A)のUSB PD充電器で充電してみる。

ヒンジ側。


電源ボタン側。
どちらも20V/最大3Aのモードで充電している。

最後に105W(最大20V/5A)のUSB PD充電器で充電してみる。

ヒンジ側。


電源ボタン側。
どちらも20V/最大3Aのモードで充電している。

他にもいろいろ試してみたのだが、USB PDからの充電は最大で20V/1.8A程度、純正充電器でも12V/3A、つまり最大36Whrでしか充電されないようだ。
しかもこの充電制御はCPUで管理されているようで、PCの電源が入っていないとUSB PDからの充電が20V/0.8Aまで落ちる、純正充電器でも12V/1.3A、つまりPCの電源が落ちてS5の状態だと最大16Whrでしか充電されないようだ。

以上結論、Chuwi MiniBook X (N100版)はどちらのポートもUSB PD対応しているけど、純正充電器で他の器具を充電しちゃだめだよ。よいこのみんな、おじさんとおやくそくだよ!