One-Netbook Onemix4 レビュー - USB-C編

結論を先に言います。

  • 右側のUSB-CポートはUSB-Cの恰好をしたUSB3.1です、充電もできません、Altモードも動きません
  • 左側の二つのUSB-Cポートは本当のUSB-Cです(いやUSB3.1だけでもUSB-Cなんだけどね、本当は)、USB PDにも対応していますし、Altモードも動きます

表にまとめます。

USB-C(右) USB-C(左奥側) USB-C(左手前)
マウス(HID, 1.1) OK OK OK
USBメモリ(Mass Storage, 2.0) OK OK OK
USB3.1転送 OK OK OK
USB PD NG OK OK
USB-C Alt DP NG OK OK
USB-C Alt HDMI(*) NG OK OK

(*)USB-C HUBにHDMIポートが付属、なのでUSB-C HUBがDP-HDMI変換をしている = HDMI Altではない可能性大


USB-Cはとても便利だ。
今までよりはるかに高い電圧・電流を許容できるのでPCの充電にも使えるし、データ帯域も高いのでグラボを外付けすることもできる(eGPU)。
ただし、その能力は接続機器によるので、「何で同じUSBの口なのに充電できねぇんだよ」なことも起こる。
充電機器に関してだけでなく、データ接続機器に関してもそうで、

  • 従来のUSB転送(1.1、2.0a、3.1 Gen1/Gen2)
  • Thunderbolt(今やUSBの仕様の一部となった) Alt mode
  • DP(DisplayPort) Alt mode
  • HDMI Alt mode

とある。
果たして、OneMix4はどれをサポートしているか、確認してみた。

そうは言いながら、まずはUSB-PDで充電。
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右のポート
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左奥側のポート
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左手前のポート

ななんと、なんと、右側のUSB-Cポートは充電に使えない。
右側のポートが一番充電向きなのに、とほほ、orz。


気を取り直して、USB機器。
マウス、USB2.0aなUSBメモリはどのポートでも問題なく動作した(要USB-C - Aメス変換プラグ)。
次に外部ディスプレイ接続。
まずはDP、USB-C - DP変換アダプタを使用している。
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右のポート
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左奥側のポート
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左手前のポート

充電の結果からうすうす感じてはいたが、右のUSB-CポートはPDやAltをサポートしない只のUSB3.1っぽい。
試しにUSB3.1対応のハードディスクアダプタ(通称裸族)を付けてデータを書き込んでみると1000Mbpsちょい出ている。
USB2.0aの帯域は480Mbpsなので、それ以上は出ている、間違いなさそうだ。


次にHDMI、これはUSB-C HUBについているHDMIポートを使った。
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左奥側のポート

写真は左奥側だけ掲載するが、結果はDPと同じだった、まんまと。


ちなみに外部ディスプレイを接続している間にデバイスマネージャーを見てみるとこんなことになっている。
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インテル・グラフィックスのデバイスドライバの直下にモニタがぶらさがっている。
つまりUSB-DPとかの変換チップを使っているわけではなく、Altモードで直結しているということになる。
ただし、USB HUBにDP-HDMI変換チップが入っている可能性は高い。
インテルは(げほんげほん)なのでDP++はやっていないと思われる。
なのでデバイスマネージャー上は、HDMIにつないでいる場合でもインテル・グラフィックスの直下にモニタが見えるが、それはHUB内部のDP-HDMIチップのDP受け側で、HUBがDP-HDMI変換を吸収している可能性が高い。

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