Chuwi MiniBook X着弾


まだ"夢"のサブノートを追いかけている。

昨年末にChuwi(驰为)が突然10.8"のノートPC、MiniBook Xをアナウンスした。
相変わらずこの会社のネーミングはエグいな、"Mini"で"Book"で"X"だ。
で、これがこのご時世になんとIntel Atomで出してきた、Jasper Lake、10nmのTremontマイクロアーキテクチャ、4コアだ。
筆者、仕事としてAtomベースのプラットフォームの開発をIntel時代にやっていたせいではないが、Atomは結構好きだ。
ダイが小さい、ということは消費電力が小さいということだ。
ノートPCとしては「そこそこのパフォーマンス」「電池は食うな」なので、Atomは何の文句もない。

文句があるのはこのPC自身だ。

一つ目が、この会社、またしても「USB-Cのプラグで充電できる、かっこいいうちの製品」をやってきた。
USB-Cの充電口で、PD対応でなく、いきなり12Vをかけるのだ。
このPCの充電器をスマホに突っ込んだら一発でジエンドなので、要注意。


二つ目がこれ。
OOBEで、自分のアカウント名、しかもMicrosoftアカウントでないローカルアカウントしか聞いてこない。
その他の普通のOOBEであるネットワーク設定、WU0とか、各種設定、Windows Helloの設定を全くなしでデスクトップが開いた。
デスクトップには本来ないはずのアイコン。
おそるおそるC:\usersを見てみると、"default"なるアカウントができてる。
なんか変だ。
中華PCにある、出荷前に一度OOBEを済ませてあるやつか?
ということで、リセットをかけてもう一度と・・・また全く同じだ。
何らかのOEMカスタマイズがされているようだ、こんなPCはいやだ。


ということでクリーンインストールを敢行した。
クリーンインストールにはドライバが必要になるので、事前にC:\windows\system32\DriverStore\FileRepositoryからドライバを吸い出しておく必要がある。
空のUSBスティックを用意して(ドライブレターはDとする)、コマンドプロントを管理者として実行して、

pnputil /export-driver * D:\

とすると、ドライバが全て吸い出せる。
後はWindows 11のインストールイメージのUSBスティックを作って、そいつを突っ込んでブートすればOSのインストールが始まる。
筆者のPCではUSBがPrimary Boot Deviceになっていたが、そうでなくUSBからブートしない場合には、電源投入後に"ESC"連打でBIOSメニューに入り、Boot Orderを書き換えてUSBドライブをPrmariy Boot Driveに設定する。
あとは普通にクリーンインストール(ディスクのパーティションを消してから、インストール)。
インストールが終わったら再起動前にUSBスティックは抜いてしまう - でないとインストールループになってしまうので注意。
OSの初期化が始まると、画面は横向きになる - つまりこのディスプレイはポートーレートのディスプレイをランドスケープに実装してあるのだ。
さてブートが始まるとOOBEが始まる、メニューは通常のOOBEなのだが、なにやら画面の様子がおかしい。
どうもデバイスドライバをインストールしないと、リフレッシュ周波数が極めて下がるようで残像が出まくっている。
どうにかごまかしながらOOBEを終えたら、先ほどのドライバをバックアップしたUSBスティックを突っ込み、コマンドプロントを管理者として実行して、

pnputil /add-driver D:\*.inf /subdirs /install /reboot

でデバドラをガンガン入れる。
終わって再起動させることには、画面の向きも正常に、リフレッシュ周波数も正常になる。
若干残った残像も、数分も経てばきれいに消える。