その日は日本から米国に戻った日であった。
飛行機が空港に着き、いつもの「ポーン」が鳴った後、F(x)tec Pro1を取り出してフライト・モードを解除する。
「さて、日本からできなかったUberのサインインをして、Uberに乗って家まで帰ろう」- おや、電話がずっと携帯電話網に接続をしない。
WiFiはキャッチしているので、とりあえずUberのサインインを荷物が出てくるまで回転コンベアーの前で待っている間に済ませてしまう。
税関も出た、いよいよ地上だ - あれ?まだ網をつかまないんですけどー!
おかしい!
直前まで使っていたNokia 5.4にSIMを挿し直す - あれ?これもつながらないんですけどー!
結局携帯電話網にはどうやってもつながらず、UberはWiFi圏内で呼び出してどうにか飛び乗り、自宅まで戻った。
依然としてAT&Tの携帯電話網にはどの電話機でも接続しない。
仕方がないのでAT&Tに電話 - こんな時でもAT&Tのカスタマーセンターへの電話と、緊急発信(米国は警察・消防共通で911)だけはできるのだ。
カスタマーセンター呼び出し待ち45分でどうにかつながった。
「ああ、SIMが無効化(deactivate)されてるね、こちらに登録されている電話機はiPhone SE(第二世代)だから、それにSIMを差してもらえる?こっちで有効化(activate)するよ」。
あっさり直った。
つながるつながる、問題なくつながる。
F(x)tec Pro1に接続する前に使用していたNokia 5.4に差す - こいつも問題なくつながる。
時差ボケがきついので昼寝をした後に、もう一度F(x)tec Pro1にSIMを挿す - あ、つながらなくなった。
Nokia 5.4に挿しても、iPhone SE(第二世代)に挿してもつながらない。
仕方なくもう一度AT&Tに連絡する。
今度は待ち時間1分でつながり、再度有効化(activate)のお願いをする。
直った!
どうもAT&Tは端末のIMEIを見て、機種認証(Type Approval、TA)されていない場合にはSIMを無効化(deactivate)してしまうようだ。
以前はこんなことはなく、深センで手にはいる「これはあかん!」な電話でも、周波数さえ合っていれば接続できた。
おそらくいろいろあって、正式に米国に入ってくる電話以外は接続できないようにしたのだろう。
契約しているAT&Tで使えないのでは仕方がない、さらばF(x)tec Pro1!もう会うことはないだろう・・・