F(x)tec Pro 1 - QWERTYスマホへの道は遠く険しい

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さてCOVID-19でもぼけっとしていた訳ではない。
実はこんなものを入手していたのだ。
F(x)tecのPro 1という代物だ。
もともとMotorola(今はLenovoの一ブランド)のMoto Z用のキーボードを開発していたチームが、路線変更して開発を始めたプロジェクトだ。
www.indiegogo.com
そもそもMoto Z用のキーボードを開発していたころからEMSの管理がよろしくなかったようだが、F(x)tecになってからは元のキーボードプロジェクトの出資者、Pro 1の事前予約者も巻き込んで七転八倒
2019年7月出荷開始だったのが遅れに遅れて初期出荷が2019年年末にずれ込み、加えて旧正月&COVID-19の影響で量産の立ち上げがさらに遅延。
この4月に入ってようやく量産体制が整って、まともな出荷が始まったという、Moto Zキーボードのindiegogoに出資して待ち続けた人には涙なしには語れないプロジェクトだ。
筆者はこのプロジェクトを横目で見ており、そろそろ量産が始まりそうだからと3月に予約オーダーしたので、わずか3か月弱の待ちで済んだ。

どこにでも情熱的な社長がいて、このF(x)tecの場合にはNokiaのN97やE7などのキックスタンド機構を激烈に真似したかったのだそうだ。
実際手に取って開いてみる、かっけー。
開閉の質感もとてもよい、かっけー。
やっぱスマホ(笑)にはQWERTYキーボードだよ、かっけー。

しかし、かっけー、だけではどうにもならない。
親指キーボードは置けば打てない、つかえねー。
持って親指で打つのには幅が広すぎる、真ん中が届かない、つかえねー。
おまけに右手側のQ、A、Zの横に記号キーを持ってきた、日本語でよく使うAを打ち間違える、つかえねー。
AndroidのUIは、ほとんどのスマホがそうであるがゆえに、ポートレート優先のデザインなので、ランドスケープで使うとどうにもレイアウトが悪い、つかえねー。
ブラウザもいわゆる専appも縦スクロールなデザインなので、横広ではレイアウトは間抜けなうえに、スクロールを頻繁にするはめになる、つかえねー。

以前所有していたLG Optimus F3Qはそこそこ使えていたので、良かれと思ってやったディスプレイ大型化、横広のための高アスペクト化と大型キーボードがアダとなったと思われる。
ありがとうございました、速攻でebayで叩き売った(1日で売れたよ)。
かくもQWERTYスマホへの道は遠く険しい、記録それはいつも儚い。

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