米国でローン残のある車を買い替える

さてさて、引っ越しのために絶賛断捨離中な筆者。
実は現在単身赴任中で、家族の住む街との往復のために、昨年不相応な車を購入した。
いわゆる日本でも「外車」と呼ばれる車だ。
筆者の勤務先と家族の住む街とは東京-名古屋間ほども離れており、通常は週末に列車で往復している。
しかし、家族のイベントなどがあるときには、どうしても週中に一時戻る必要がある。
幸い州間道路があるので、車でも3時間ほどで戻ることができる。
それを楽にするために、アウトバーンゴー的なGrand Tourismoを購入したのだ。
家族を取りまとめれば、全くの不相応な車になるので、買い替えをすることにした。

さてここで問題になるのが、不相応な車ゆえの自動車ローン。
結構な額が残っており、車の登記も自動車ローン会社なのだ。
幸い、車の残価値と自動車ローンはとんとんだ。
このまま買い替えなぞできるのだろうか?

果たして自動車ディーラー(今回は地元で手広く複数の会社を扱うところ)に行く。
購入車種はすでに狙い定めてあり、在庫があることもインターネットで確認済みだ。
中古車ではあるが、アメリカでは前回も取り上げた
CARFAX™ - Shop, Buy, Own, & Sell Used Cars
などで車の来歴がしっかりわかるので、安心だ。
実車状態の確認、試乗などをして、問題ないことを確認した。
値段も市場価格がわかる
Kelley Blue Book | New and Used Car Price Values, Expert Car Reviews
ので、値ごろなことは確認済み。

さて、売買の話になったところで、今の車を下取り(Trade)に出すこと、車のローン残があることを切り出す。
向こうはローン残高と最終支払日を確認した後に「Payoff Documentはある?」と聞いてきた。
準備万端!
Payoff Documentとは自動車ローン会社が「今すぐローンを払いきるなら残高はこれだけですよ」と発行するものだ。
インターネットの世の中、どこのローン会社もインターネットでその日現在のPayoff Documentを入手できるようになっている。
これを印刷したものを渡す、「おー準備いいね、買う気マンマンだね」と、向こうも大喜び。
これがあれば、あとで残高でもめることもない。

果たして、下取りの見積もりが出た。
こちらの予想より$2,000ほど少ない。
ただ購入する車は$3,000ほど相場より安いのだ。
これは、車の価格が市場によって変わるためで、筆者は今回家族が住む街のとなり街まで買いにきているのだ。
筆者の住む街基準で見ていたものとは、所有している車も、購入する車も値段が違うのだ。
下取り額はローンを完済するほどではなくなってしまったが、頭金もそこそこ入れたので、まぁどうにかローン完済+次の車のそこそこの頭金を準備することができた。

ちなみに、車の残価値、日本から考えると驚くほど高い。
というか、住宅もそうだが、日本は新しい家・車の価値の落ちる速度が異様に早い。
ここ米国だと、住宅は恐ろしいことに下がらない。
3年前に筆者が購入した家は、下がるどころかすでに1千万円近く値上がりしている。
車は値上がりはしないが、特に日本の中古車は、価値が下がらない。
筆者はアメリカに来た時にホンダCR-Vの一番低いグレードのものを新車で購入した。
それから6年、走行距離14万キロで、まだ下取り価格は140万円近い。
今回購入した車も日本車で、3年落ちの走行距離5万キロで、新車から70万円と落ちていない。

ちなみに今回売却したアウトバーンゴー的な車は、元が3年落ちで走行距離6.5万キロ、1年間で1.5万キロの走行距離のプラスで、なんと(買値)-(下取り)で100万円値落ちした、鬱出汁脳
(在りし日のアウトバーンゴーちゃん)
(20190630追記: アウトバーンゴー的な車は、最終的に筆者が買ったときの値段からおおよそ60万円落ちで売られていった模様)
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