One-Netbook OneMix4 レビュー - バッテリーどのくらい保つかな

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さてこの手のUMPCにTigerlakeなどというインテルの大飯ぐらいのCPUが載っていると、バッテリーがどのくらい保つか、筆者は大して気にならないのだが、世の人は気になるらしい。

#いつも言うが、バッテリーなんて2時間も保てば十分だ。

ということで、バッテリーがどのくらい保つか調べてみた。


PCがどのくらいバッテリーを喰うかは、どこで何をやっているかによる。
筆者のように絶えずエディタを叩いているか、インターネットに接続するか、はたまたコンパイラをぶんぶん回すかしていれば、必然的にCPUやWiFiチップがバッテリーを喰う。
これだけ高精細かつ色純度の高いディスプレイになれば、点いているだけでバッテリーを喰う、「スタバでドヤ顔」 - 明るいところで使っていれば尚更だ。
なので、何らかの尺度がいる。
よく使われる尺度の一つに「ローカルなビデオ再生でどのくらいバッテリーを喰いますか?」という項目がある。
今回はこれで試してみた。
これは当然ながらディスプレイの明るさに因るので、こいつも尺度があって「150cd/m^2」というのがよく使われる。
部屋の中でビデオを見ているなら、そこそこディスプレイは明るく設定されているけど、そんなじゃないでしょ、ぐらいだ。
どこのご家庭にも「光学輝度計」の一台ぐらいあるだろうから、これでディスプレイの明るさを150cd/m^2になるようにして実験開始だ。

#どこのご家庭にも2千万円はくだらない高精度光学分光輝度計はないだろう、筆者は「ごにょごにょごにょ」

いろいろ調整・測定してみたところ、筆者の個体では40%に設定するとちょうど150cd/m^2となった。


残念ながら日本で上映が始まったばかりの「ヱヴァン〇リヲン」などは手に入るはずもなく、同じ監督の「怪獣」が出てくる特撮映画を連続再生した。
powercfgの結果が以下だ。
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ざっくり言うと、224.817分の再生で20,924mW消費している。
55%のバッテリー消費なので、このまま外挿すれば408分、6.8時間はバッテリーが保つことになる。


OneMix4の公称バッテリ容量は10,000mAhr x 3.85V = 38500mWhrだ。
筆者はOneMix4を購入したばかりなので、バッテリーゲージICが十分に更正されていない可能性もある。
この公称バッテリー容量によれば、224.817分の再生で20,924mWの消費なら、413分、6.9時間はバッテリーが保つことになる。


Windowsにはバッテリー節約機能がある。
メーカが決めたバッテリーレベルになると、あっちやこっちや機能を止めたり、ディスプレイを暗くするなどの調整したりしてバッテリーの消費を抑えるのだ。
OneMix4ではデフォルトで20%に設定されている。
今回の実験ではバッテリー節約機能が作動していないわけだ。
実際には、設定したバッテリーレベル以下になるとバッテリー消費が抑えられるので、バッテリー寿命は上記の6.8-6.9時間より保つはずだ。


ということで結論、OneMix4のバッテリーは十分に保ちます(おいおい)


(注記)今回試験に使用したビデオはMEPG4 AVCで、インテルのCPUはMP4 AVCのHWデコーダ対応をしている、つまりGPUを使ってMP4 AVCをデコードしているので、CPU上で走るソフトウェアCODECに比べると消費電力が低くなる