WSL2でWindows上にX11対応の仮想Linuxを構築する


こちらはRyzen 7 5800Xで構築してあるデスクトップPC

こっちはMacBook Pro (Mid 2020、最後のIntel Mac)をBootcampしたWindows 11上


久々にLinuxネタ。
Windows Subsystem for Linux (WSL)とはWindows上でLinuxの実行ファイルを実行できるようにしてしまう仮想マシンだ。
どうもx86-64仮想マシンを走らせてその上にLinuxをインストールするとか、POSIXWindows APIでエミュレートしているとかではないらしい。
Windows 11(厳密にはWindows 10 ビルド21364、Windows 11はビルド22000なのでサポートされている)からWSLgというLinuxのグラフィクスドライバ、およびOpenGLもサポートされるようになった。

インストールもWindows 11では数段簡単になり、Powershellを管理者権限で開いて

wsl --install

だけでUbuntuまでインストールされて、初期ログインをすればよいだけになった。
もちろんすぐに、

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

はいつでも重要。

#今時の若いもんは"apt-get"ではなく、"apt"なんだそうな、最近耳が遠くなってねぇ

上記のスクショのようにxeyesやxclockをインストールしたい場合には

sudo apt-get install x11-app

でおk。


さてこのWSLg、DCH(Declarative Componentized Hardware supported apps)ドライバ上で実行されている。
つまるところはUWP用のグラフィクスドライバだ。
幸い筆者の環境はどちらもDCH対応ドライバだったので、アップデートは不要だったが、必要な場合にはここから各社のドライバがインストールできる。
learn.microsoft.com
ちなみにデスクトップPCはGeForce GTX 1060、MacBook Proインテルの統合グラフィックスIris Plus G7だ。


今回けっつまづいたのはデスクトップPCの方。
Hyper-VBIOSで無効化されていた。
BIOS設定メニューに入り

Tweak -> Advanced CPU Settingsメニューに入って

SVM Modeを"Enabled"にする。