Nios II Software Build Tools for Eclipseのtips

またしてもこちらの本。

FPGA ボードで学ぶ組込みシステム開発入門 ?Altera編?

FPGA ボードで学ぶ組込みシステム開発入門 ?Altera編?

この手の本は、「ここが分からない」がよく書かれており、授業料だと思って購入することにしている。
筆者が現在着手している第5章のNios II Software Build Tools for Eclipse(これもQuartus II 13.1ではNios II EDSからリネームされている)、Nios IIのソフト開発IDE、に関しても授業料を払ったかいのあった部分がある。
例によって、メモをしていく。

BSPの再生成

Nios II Software Build Tools for Eclipseでソフトを書き出した後に、ハードウェア、つまりQsysで作成するモジュールの構成を変えたり、Quartus IIで開発しているVerilogを変更してイメージを作りなおした場合には、BSP(Board Support Package、アンドロイドや組み込み用Linuxではおなじみの単語だ)を再生成する必要がある。
Nios II Software Build Tools for Eclipseで"Nios II Application and BSP Template"を使用して生成される、"(なんちゃら)bsp"のプロジェクトを右クリックし、"Nios II" -> "Generate BSP"で完了だ。

ヘッダーファイルの所在

Nios II Software Build Tools for EclipseではC言語でNios IIのソフトウェアを開発する。
ここでは、ハードウェア固有の設定やハードウェアへのアクセスを固有のライブラリーで可能にする。
これらは、"system.h"や"altera_avalon_pio_regs.h"などで定義されている。
これらのヘッダーファイルは上記のテンプレートビルダーで自動生成されており、実体は

    • "system.h" - (プロジェクトのルート)\software\nios2pio_soft_bsp
    • "altera_avalon_pio_regs.h"- (プロジェクトのルート)\software\nios2pio_soft_bsp\drivers\inc

にある。
「"IOWR_ALTERA_AVALON_PIO_DATA"関数はどこにあんねん?」「PIO_0_BASEとQsysで宣言したメモリーマップの関係は?」と心配な場合には、上記のディレクトリーを参照するとよい。