N800について(その2)

N800は、Nokiaの自社開発製品としては珍しく、携帯電話(Cellular Phone)としての機能を持たず、外部接続はBluetooth無線LAN、それとUSBのみとなっている。
このためインターネットに接続するためには、無線LANか、Bluetooth経由で他の携帯電話のパケット接続(GPRSなど)かを利用することになる。
無線LANの接続は、PC並みのWizardに沿って設定すればよいので、まあまあ簡単。
携帯電話経由のパケット接続の設定も、接続番号、アクセスポイント、ログインIDとパスワードを設定するという、通常のNokiaの携帯電話の設定ステップと変わらないものである。
これらの設定は"Control Panel" -> "Connectivity" -> "Connections"から可能である。

これらのインターネット接続を使ったウェブブラウズは、なかなか軽快である。少なくとも世に出ているWindows Mobileベースの携帯電話や携帯端末、もちろん他の携帯電話よりは、格段に早く、しかもレスポンスも良い。もちろんFTTH + 高性能PCのそれとは同じものではないが、携帯できるウェブブラウザとしては、必要十分以上のものである。

Bluetoothを使った携帯電話とのペアーリングには、特筆すべきものがある。一度ペアーリングされた電話のファイルは、N800からFile Managerなどを使って自由にアクセスできるようになる。これでペアーリングされている電話と間単にファイルのやり取りができる。また電話に保存されているビデオや音楽データ、写真なども、ローカルにコピーせずに、閲覧・再生ができる。あたかもN800のファイルシステムにマウントされているかのようである。(実際にマウントされているのかもしれない、詳細は不明)