チュートリアル: Quadceptを使ってプリント基板を作る−回路図を書くその2


"自己責任"、"「転んでも一人で起きる」"の意味がわからない方は、以下の記載の事柄は適用しないように、お願いいたします。
前回に引き続き、ロームのBD8306MUVを使ったバッテリー入力で動く3.3V電源の基板設計。
前回で参照回路図通りには回路図ができたのだが、これでは実際の基板にならない。
実際の基板には、外部との入出力があるからだ。
具体的には、バッテリーを接続する端子、3.3Vを取り出す端子だ。
今回の基板の場合には、出力をオンオフする端子もつけることにした。
前回の回路図を見ると、すでに端子にするヘッダー(HDR)が見えるだろう。

これは100mil(1/10インチ、昔からある基板部品では一般的なピッチだ)、2ピンのヘッダーで、PCなどでよく使うジャンパーがつけられるピッチだ。
これを入力、出力、オンオフ端子として使用する。
まずはオンオフ接続する端子間を接続するポートを作成する。

ポートを作成する

"回路図作成" -> "ポート"を選択すると、ウィンドウが開く。

"Samples" -> "05_Port"を選ぶと、いろいろなポートがある。
ここでは"Left"、"Right"となっているものが、それぞれ出力、入力に使えるものだ。
まずは"Right"を選択して"OK"を押す。

BD8306MUVの15ピン近くに配置して結線したら、プロパティから"名前"をSTBに変更しておく。

同様に"Left"を配置して、HDR3のそばに配置する。


後は、電源その他をHDRに結線する。

STB端子は10kΩでGNDにプルダウンしておき、ジャンパーがセットされていないときには出力がオフになるようにする。


回路図を書く際に注意することは、これが実体配線ではないということだ。
後後の検図のことを考えて、見やすさを重視した方がよいだろう。