N800について(その6)

さて、標準でインストールされている主要なアプリに関してはあらかた説明したので、後3回ほどかけて、サードパーティーのアプリを紹介したい。
その前に導入方法である。
N800はDebianベースのLinuxバイスであるので、

  • 圧縮されたファイルを入手して、自分で解凍して、適当なディレクトリに保存する
  • pkgファイル(.deb)を入手して、Application Managerを使用して導入する
  • レポジトリをApplication Managerに登録して、導入する

となる。N800では、かなりのアプリ開発者が3番目の方法を利用して、アプリを配布している。
N770/N800の最も大きな開発者サイトは、http://maemo.orgである。"Download"というリンクを辿ると、たくさんのアプリを見つけることができる。ここに大概"Click to Install"というリンクアイコンがある。このアイコンは.installというファイルを参照しており、これをN800で開くと、Application Managerにそのアプリのレポジトリが登録されるのと同時に、最新版の導入が始まる。


何はともあれ日本語ということで、今回は日本語化の紹介。
筆者がN770を使い始めたときには、全く日本語化のプロジェクトがなく、筆者には開発する能力もなかった。~/.fontsにTrueTypeの日本語フォントを入れることで、一部のアプリで日本語表示が可能になったが、webブラウザ、メールなどが駄目であった。また日本語入力もできなかったため、日本語環境は壊滅的であった。
しかし、今はこれがある。
Maemo CJK http://maemocjk.garage.maemo.org/
開発者グループの方には、この場を借りて御礼申し上げたい。
おかげで、今やN770/N800で、日本語表示・入力が可能になっている。小さくて見辛いが、このページをN800のブラウザ表示したスクリーンショットを、今日の日記に添付した。
このMaemo CJKは独立したlanguage kitではなく、ネイティブの言語設定を上書きしているようで、Control PanelでLanguage and regionやText input settingを変えなくても、再起動するだけで使用可能になる。
その後、入力モードになると新たに導入されたIMが起動する。デフォルトでは日本語IMは選択されていないので、Anthyを選択し、かな入力にすることで、日本語の入力が可能になる。IMの設定アプリもあるので、AnthyをデフォルトのIMにしておくと、良いのではないだろうか。