チュートリアル: Quadceptを使ってプリント基板を作る−部品を作るその3


"自己責任"、"「転んでも一人で起きる」"の意味がわからない方は、以下の記載の事柄は適用しないように、お願いいたします。
前回に引き続き、ロームのBD8306MUVを使ったバッテリー入力で動く3.3V電源の基板設計。
さぁ、どんどん部品を作っていこう。
受動部品(抵抗や容量など)は部品サイズが規格化しているので、ほとんどの場合シンボルやフットプリントを自分で作る必要がない。
今回の回路に必要な部品に関しては、

  • サイズ: 0603(インチ呼称、ミリ呼称で1608となる、外形サイズ1.6mm x 0.8mm)
  • 抵抗: 0.1W、公差+/-1%(金属皮膜抵抗)、電流容量1/10W
  • 容量: 耐圧10V、公差+/-10%(積層セラミック)

を出来る使うことにする。

部品の作成

"ファイル" -> "新規作成" -> "部品"を選択。
左の"シンボル一覧"のシンボルマークを選択して、"追加"ボタンを押す。
選択画面から、今回は"Samples" -> "06_Symbol"を選択したら、検索ウィンドウに"C"もしくは"R"と叩く。
出てきたもので使いたいものを選択する。
次に、"シンボル一覧"のフットプリントマークマークを選択して、"追加"ボタンを押す。
選択画面から、今回は"Samples" -> "08_Footprint"を選択したら、検索ウィンドウに"0603"と叩く。
出てきたもので使いたいものを選択する。

これは抵抗の例だ。
最後に真ん中のペインから"属性"を選択して、"Digi-Key検索"ボタンを押す。
フィルターをうまく設定すれば、所望の部品が簡単に見つかるはずだ。

これは0.0オーム、ジャンパー抵抗の例だ。

あっという間に部品が出来上がった、名前をつけて保存すればおしまいだ。


後はこの作業を各部品について繰り返していけばよい。

上が筆者の部品リストだ。
部品名からどんな部品かわかるように、名前をつけてある。
推奨回路図の部品のうち、120pFだけが0603では見つからなかったので01005(インチ呼称、ミリ呼称で0402)を使った。
それと、入力電源を供給するピン、出力電源を取り出すピン、STBピンを設定するための100mil(1milは1/1000インチ)の2ピンのヘッダ(HARWIN_2PIN_HEADER)も起こした。