Huawei Watchとの出会いと別れ


昨年のQ3、そろそろ年末商戦を迎えようという時期から、「スマートウォッチはオワコン」というニュースがそこここから出だした。
これがその代表格だ。
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS41875116
Q3(7-9月期)というのは、各メーカが年末商戦に向かって量産を立ち上げる時期なので、こういったニュースは各メーカからも「もうだめぽ」という裏が取れた、ということだろう。
こういったデバイスは、年間出荷台数が3,000万台を超えられるかどうかが市場での成功の試金石だ。
スマートウォッチに関しては、残念でしたありがとうございました、ということだ。
筆者はかなり早い時期にMoto 360Apple Watchも購入して、その「これじゃない」感からスマートウォッチは早々に見切った経緯がある。
しかし、完全に市場からなくなってしまう前にもう一度使ってどうしてダメだったのかを見直してみたくなった。
幸い、この「オワコン」宣言のおかげで年末商戦にはだいぶんと投売りもあったため、値ごろな中古があったことから、Huawei Watchを購入した。


購入してからの2ヶ月間、海外に旅行に出ていた期間を除いてほぼ毎日使った。
あいかわらず、メールが来ましたピン、予定の時間ですピン、であまり役に立たない。
万歩計も付いているのだが、GarminのスマートでないGarmin Forerunner 225で十分。
なにか新規のキラーappでもないのといろいろ探したが、appの少なさにむしろ愕然としてしまった。
唯一良かったこと、それはアラームの設定。
普通の腕時計の操作ボタンというのは、多くてもボタン4つと竜頭だ。
これで、アラームの時間を設定するのは、なかなか面倒で、頻繁にやらないとすぐにやり方を忘れてしまう。
一方、タッチパネルの付いているスマートウォッチはUIがかなり直感的だ。
アラームappを起動して、時・分を設定して、OKを押す、という具合に操作できる。
使わなかったが、タイマーも、ストップウォッチも、きっと使い勝手がよかっただろう。
つまり、毎日充電が必要なことを除けば、スマートウォッチは時計としての使い勝手がとてもよいのだ。
#言葉のアヤで毎日充電と書いたが、Huawei Watchはかなり電池の保ちがよく、充電は3日に一回で十分だった


果たして、Huawei Watchとの2ヶ月間は楽しかった。
上記の通り、ほとんど役には立たないのだが、コンピュータを身につけているという感じはする。
将来技術革新が起こってもっと使えるようになったら、また腕に帰ってきてもらうことにしよう。