GPD PocketでLinux運用することを諦められない筆者。
VirtualBoxも試したのだが、eMMCが遅いせいかイマイチもっさり。
いっそUbuntuにreimageしようかと考えあぐねていた。
・・・Windows 10ならWindows Subsystem for Linux(WSL)があるじゃない!ということで、さっそく試してみた。
"コントロールパネル" -> "プログラムと機能" -> "Windowsの機能の有効化または無効化"を開く。
中に"Windows Subsystem for Linux"があるので、チェックしてOKを押す。
機能が導入された後に再起動を促されるので、従う。
- 開発者モードを有効化
"設定" -> "更新とセキュリティ" -> "開発者向け"で"開発者モード"を有効にする。
(20180909改定)
- Ubuntをストアからインストールする
"スタートメニュー"から、"Microsoft Store"を開き、Ubuntuをインストールする。
インストール後に"開く"を選ぶか、"スタートメニュー" -> "Ubuntu"を選択するかして、起動する。
Ubuntuのインストールとlinux用の仮想ドライブが導入される。
終わると、一度だけユーザー名とパスワードの設定が要求されるので、設定する。
(20201106 WSL2対応)
もしUbuntuのインストール中に
WslRegisterDistribution failed with error: 0x80370109
というエラーがでて先に進まなくなったら、Linuxのカーネル更新パッケージをインストールする。
https://wslstorestorage.blob.core.windows.net/wslblob/wsl_update_x64.msi
こいつ動くぞ!
もう普通にlinuxが動く。
まずは、
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
をしてすべてのモジュールの更新をする。
ログインディレクトリーは、ユーザディレクトリー(/home/(上記で設定したユーザ名))になっている。
Windowsのユーザフォルダーは、こちら(/mnt/c/User/(Windowsのユーザ名))。
さてこれだけでもコンソール開発なら十分だ。
でも贅沢になれてしまった人は、GUI環境が必要だろう。
Windows側にX serverを導入すれば、GUIも使用できる。
- VcXservを導入する
ここからダウンロードして導入する。
(20201106 WSL2対応)
インストールが終わるとデスクトップに"XLaunch"という設定アプリのショーカットがあるのでこれを開いて、"Additional parameter for VcXserv"に
-ac -xkbmodel pc105 -xkblayout us
を入力して、この設定をセーブする。
以降は、セーブした設定ファイルを開くことでVcXservを起動すれば、AX105キーボードにまつわる問題は解決できる。
これをしておかないと、VcXservはWindowsの設定言語にキーボード設定を合わせてしまう様で、英語キーボードでは特殊キーが化けまくる。
(注記: これはWindowsの設定言語が日本語で、かつ日本語キーボードを使用していればいらないはずだ)
今後はUbuntuを起動したら、VcXservを起動しておく。
- Xクライアントの設定
(20201106 WSL2対応)
viなどで~/.bashrcを開き、行末に以下を追加
(WSL)
export DISPLAY=localhost:0.0
(WSL2)
export DISPLAY=$(cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $2}'):0.0
終わったら
source ~/.bashrc
して有効にする。
(20180909改定)
- xfceをインストールする
sudo apt-get install xfce4
インストールをしたら
xfce4-session
おお!ななんとなんと、Windows 10上で普通にxfceが起動する、xtermも動く、ウゴウゴ動く!
- linuxに必要なツールをインストールする
コンソールからでも、xfce上でxtermを開いてでもOK。
sudo apt-get build-essential
-
- gtk-lib
sudo apt-get libgtk2.0-dev
これでGTK+の開発もできる、バキバキの環境が出来上がった。
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