Garmin Forerunner 225はじめの一歩(初めて走る編)


さて、スマートさ(笑)のかけらもなく、なんだかがっかりなGarmin Forerunner 225。
いよいよつけてジョギングをしてみる。
といっても、体調の関係で、今回はウォーキング&一部ジョギングだ。
Garmin Forerunner 225を通常の腕時計よりは少し下、手の関節よりだいぶ下の位置につけ(上の写真のような場所)、すこしきつめにベルトを締める。
こうすることで、光学式の脈波計で安定して脈拍が取れるようになるのだ。
選択ボタンを2回押してロックを解除して、メニューに入る。
BluetoothGPSが有効になり、接続が安定するとアイコンの点滅が止まる。
同時に脈拍の測定も始まり、安定すると時間、距離計が表示され準備完了。
あとは選択ボタンを押して、計測スタートだ。
終わるときには選択ボタンを押して計測を止め(これで一時停止ができる)、終わるにはメニューから"Stop"を選んで選択ボタンを押せばよい。


素晴らしいのは、Garmin Forerunner 225単独で走っている場所とその時の心拍、歩数を記録してくれることだ。
(自宅が知られるのは困るので、経路情報を省いたものがこちら)

ジョギング中は全くiPhoneいらず。
iPhoneのAppなどだと、計測中に急速に電池を消耗するので、2時間以上の計測は事実上無理であった。
Garmin Forerunner 225は単独で連続10時間ロギングができる。
ログデータの同期も簡単だ。
過去にあったこの手のスポーツロガーウォッチは、時計以外の環境でログを確認するために、PCにケーブルで接続するなど、明示的に同期作業が必要であった。
Garmin Forerunner 225は、走り終わってからBluetoothが接続されている状態でiPhone側で"Garmin Connect"を起動すると、ログが同期され、しかもウェブの"Garmin Connect"ととも同期が完了する。
同期されると、Garmin Connect(web、iPhoneともに)で通った経路がGoogle Map上に表示され、その時の心拍、歩数が確認できる。


ジョガーとしてうれしいのは、腕につけた時計だけで、リアルタイムで心拍数が確認できることだ。
心拍数を見れば、どのくらいの負荷状態で走っているかがわかる。
上のチャートからもはっきり分かるとおり、走れば運動量が上がり、心拍数が上がる。
アップダウンのきついところだと、高負荷で走ってすぐにバテてしまうことがよくある。
これを防ぐことができるのは大変うれしい&助かる。
もちろんいままでもそういう"スポーツウォッチ"はあった。
筆者もSuuntoのt3cを使っていた。
これは胸にセンサーバンドを付ける必要があり、男性にはかなり不慣れなもので、筆者は不快だった
Garmin Forerunner 225なら、若干しっかり締める必要はあるものの、腕時計だけで、不快感は0だ。


さらにうれしいことはRunkeeperとの連携だ。
筆者はもう長年Runkeeperというapp&ランナーSNSを利用しており、過去数年分のログがそこに貯まっているのだ。
RunkeeperはGarmin Connectと連携させることができ、Garmin Connectに保存されたログを自動でインポートしてくれるのだ。
方法は、Runkeepeのサイトトップの"+LOG"からログのインポートを選んで、種目はなんでもよいので"next"を選べばよい。
あとは指示に従えば"Garmin Connect"との接続が可能になるのだ。


そう、Garmin Forerunner 225は、初期設定はまったくスマートではないのだが、一度設定さえしてしまえば、極めてスマートなスポーツコンピュータウォッチなのだ。
ちなみに時計モードでも歩数や人体の移動は計測していて、一定時間ごとに「Move!」と運動を促してくれる、これはApple Watchにもあった機能だ。
また時計モードなら余裕で1週間は電池が保つ。
筆者の環境では、週に2回、1回一時間の運動で、満充電から1週間後にまだバッテリー残45%であった。
Apple Watchは2日がいいところだろう。
1週間の出張なら充電ケーブルを持ち歩く必要もないのだ。
スケジュール管理やメールの着信などを教えてくれる"スマート"さ(笑)はないが、定期的に運動をする人には最高のスマートウォッチだろう。