Minnowboard MAXでWindows For IoTを走らせる



さてボードが起きたら次はOSだ。
Minnowboard MAXではLinuxAndroidなどいろいろなOSを走らせることができるが、売りはWindows For IoT対応だろう。
なにせ対応しているボードが3種類しかない。
やり方はこちらにあるとおりだ。

FWの更新

Windows For IoTは32bitにしか対応していないので、FWを32bitのものに更新する必要がある。
方法は前回のブログに掲載してあるとおりなのだが、ちょっと注意が必要。
すでに64bitのFWが焼かれている場合には、UEFIのFW更新ツールは必ず

を使う。
焼くFWは

なので、UEFIでの呪文は


MinnowBoard.MAX.FirmwareUpdateX64.efi MinnowBoard.MAX.I32.083.R01.bin
だ。

OSをmicro SDメモリにイメージする

事前にmicro SDメモリを母艦になるPCに挿しておく、micro SDスロットがないPCではUSB-micro SDのドングルがあると便利だ。
OSのisoイメージはこちらから入手できる。
母艦にダウンロードが完了したら、マウントする。
マウントすると、"Windows_10_IoT_Core_Mbm.msi"があるので、これを起動し、必要なツールを母艦にインストールする。
インストールが完了したらisoイメージはアンマウントしてしまって問題ない。
インストールが終わると、"IoTCoreImageHelper"というappが導入されているので、これを起動する。

起動したら、"Select the SD card"でOSをイメージするmicro SDを選択する。
"Select the image (.ffu)"の方は、デフォルトで"C:\Program Files (x86)\Microsoft IoT\FFU\MinnowBoardMax"になっているので、"Browse"ボタンを押してこのファイルパスにある"flash.ffu"を選択する。
あとは"Flash"を押して、待つばかり。

BIOS設定を変更する

Minnowboard MAXを起動し、BIOSセッティングメニューに入り(UEFI shellから"exit"で入れる)、下記の2点を変更する。

  • Device Manager -> System Setup -> South Cluster Configuration -> LPSS & SCC Configuration -> PSS PWM #1 Support: Disable
  • Device Manager -> System Setup -> South Cluster Configuration -> LPSS & SCC Configuration -> PSS PWM #2 Support: Disable

変更を保存したら、一度電源を落とす。

OSを起動する

OSをイメージしたmicro SDカードをMinnowboard MAXに挿し、電源を入れる。
BIOSセッティングメニューに入り、"Boot Manager"を開き、"UEFI Misc Device"を選択すれば、OSの起動が始まり、上記のような画面が表示される。