新型iPhone発表

新型iPhoneが発表された。
NFCなど新しい仕様もさることながら、ディスプレイエンジニア&アマグラマから見ると、iOSもかなりの画面サイズ/解像度の多様性への対応を求められることが興味深い。

iPhone6の横幅が4の倍数でないのも興味深い。
通常はパイプラインやシェダーの利用効率を考えて4もしくは16の倍数にするのだ。


しかしよくよく見ると、iPadを除けばiPhone5/5S以降はUIのレイアウトに影響を及ぼすアスペクト比をおおよそ9:16、いわゆるHDTVの比率に合わせているのだ。

iPhone4でretina displayを導入したときは、Xcode上でのUIレイアウト解像度は以前の320x480で、各個体で縦横をx2したのだ。
これはiPadretina化(768x1024から1536x2048の変更)でも継承されている。
フォントや写真などビットマップのスケーリングは、各個体でサーフェスを作り出すときにターゲットに合わされていた。
これでretinaな再現(reproduction)ができる訳だ。
おそらく今回も、Xcode上ではiPhone5以降のどれかの解像度としてでUIを設計して、各個体でxN倍するのだろう。
iPhone4S以前のアスペクト比は2:3で、それ以降の9:16よりは縦が短いので、9:16の画面に上下を余して表示することができる、後方互換性も問題ない。
iPadアスペクト比は3:4で、ずっと固定だ。
なので、Xcode上では今後もiPhoneiPadの2機種のUI設計となるのだろう。


Androidを見ると3:4もあれば、タブレットは殆ど10:16、スマフォは9:16、しかも解像度としては

  • 480x800
  • 540x960
  • 600x1024
  • 768x1024
  • 720x1280
  • 800x1920もしくは1280x800
  • 1080x1920
  • 1200x1920もしくは1920x1200
  • 1440x2560
  • 2560x1600

加えてサイズバリエーションもすさまじいので、iOSはまだまだましな方だ。
ただ・・・検証工数は上がるな。