運転免許取得への道−その2

次は実技試験である。
日本と異なり、免許試験場に朝イチから列をなすのではなく、電話予約制である。
しかしそこはおおらかな国、みな予約より遅れてくるので、早く受付を済ませば早くやってもらえる。
なので、やはり朝イチ免許試験場にダッシュ!なのである。


試験は100点満点の減点制で、75点以上が合格。
軽微な違反が5点、重度な違反は10点の減点である。
いろいろな前情報があったが、結局は(1)学校など速度規制のある区域の運転、(2)住宅地の運転、(3)一方通行路の運転、(4)高速道路の運転、で縦列駐車や方向転換などはなかった。
出発前に試験官の指導による補器類の点検があり、その後出発になる。
運転経路は事前に説明されず、同乗の試験官がその場で指示をする。
試験官は、違反をそそのかすような指示はしない、しかし指示は遅れがちなので指示されたらすぐに行動に入る必要がある。
筆者は85点で、無事に合格した、違反内容は

  • 低速、速度制限が分からず35mphを25mphで運転した、-10mphは違反なのだ
  • 停止線超過、一時停止のついている交差点はそこに歩道がなくても、一時停止の看板の延長線上が歩道の始点で、そこを超過してはならない
  • 左折時に誤った車線に進入、進入する道路が複数車線の場合、左折からは一番左側の車線に侵入しなくてはならない、これが一方通行路から一方通行路への進入だったため、誤って左から2番目の車線に侵入してしまった

これ以外に、駐車車両の横を抜ける際に、駐車車両との距離が短すぎるとの指摘を受けた。
米国は国が広い、道路が広いため、日本のような感覚で車両の横を抜けると、皆がぶつかるのでないかとびっくりする。
これは自転車を追い抜くときも同じで、35mphの速度の時には反対側車線を使って追い抜く必要があるし、35mph以下でも十分な車間が必要になる。


いずれにせよ、何とか一発で合格できてよかった。
あとは免許の送達を待つばかりである。