Galaxy Pro購入


米国でみかかのこどもの回線を緊急連絡用に保持するのに、Nokia N82を持ってきて使用していた。
N82はコンパクトで5Mのカメラにキセノンフラッシュも付いて、それは「N82、かわいいよN82」であった。
しかし、電池パックが膨らみ始めてしまった(通称「妊娠」)、バッテリーが寿命なのだ。
こうなると頻繁に充電をしなくてはならない上に、充電すると更にパッテリーが劣化するという悪循環になる。
仕方がないのでFry'sに行って適当なSIM Freeの端末を物色。
といっても、米国ではあまりSIM Freeな端末の取り扱いがない、日本と同じでかなりキャリアが牛耳っているのだ。
幸運なことに、レアものであるSamsungのGalaxy Proを発見、晴れてご購入となった。
Galaxy ProはAndroidQWERTYな、QWERTY狂信者な筆者にはもってこいの端末だ、主な仕様は

  • Android 2.2.2
  • 2.8" 320x240 LCD
  • 3Mカメラ
  • QWERTYキーボード
  • HSDPA 2100/900MHz, GSM 850/900/1800/1900MHz

以前にこれに似た端末で、MotrolaのMOTO XT316を所有していたが、こちらの方がはるかに動作も軽快だ。
これは良い買い物をした。


海外Androidな携帯を購入した場合には、いろいろと儀式が必要だ。

日本語化

まず"Google Play ストア"から"More Locale2"を導入する。
起動すると"Japanese"の項目があるので、これを選択するとアイコンなどが日本語で表示されるようになる。
メニューの項目などは英語でしか表示されないものがあるが、まぁ実用に問題はない。

日本語IME

同じく"Google Play ストア"から、"OpenWnnフリック対応"を導入する。
"Setting" -> "Locale and text"から"On-screen keyboard"を選択する、この端末にはQWERTYキーボードが付いているため、デフォルトではこれが選択されていない。
次に同じ階層から"Select input method"を選択して、導入した"OpenWnnフリック対応"を選択する。
これで、OpenWnnが日本語IMEとして使用可能になる。
あとはメモアプリなどを開いて、入力状態にする。
すると一度目はOn-screeen keyboardが表示される。
ここで、一度英語入力モードに戻すと、邪魔なOn-screen keyboardは表示されなくなる。
ちなみに、OpenWnnで日本語<->英語入力切替は、"シフト" + "スペース"だ。

"自己責任"、"「転んでも一人で起きる」"の意味がわからない方は、以下の記載の事柄は適用しないように、お願いいたします。

日本語フォントの導入

徐々に難しくなる。
デフォルトのフォントのままだと、一部の表示がちゃんと表示されず"□"(通称「豆腐」)になる。
Symbianでもおなじみだ。
これはフォントを入れ替えればよい。
これには、いわゆる"root化"と呼ばれる、通常のユーザではアクセス権のないファイルにアクセスできる権利を取得する必要がある。
必要なツールは以下の通り。

展開が必要なものは全て展開しておく。
手順は以下の通りとなる。

  • "Samsung Kies"をPCに導入、完了したら起動して端末を接続、デバイスドライバがインストールされ端末が認識できていることを確認
  • microSDカードを準備、適当なフォルダ(例えば"fonts")に準備したフォントをコピーする、端末にセットする
  • "SuperOneClick"を起動して、"Root"のボタンを押す、なおSuperOneClickは自分のPCのルートにコピーして(例えばc:\)おくと吉、何度かrebootを繰り返すが放っておけば終わる

もしここでうまくいかない場合、電話がちゃんと認識されていない可能性が高い。
コマンドプロンプトを開き、"SuperOneClick"フォルダーの下の"ADB"まで移動(C:\SuperOneClickv2.2-ShortFuse\ADB)して、


adb devices
と呪文を唱える。
もし何もデバイスが出てこなければ、デバイスドライバの導入でこけているので、"Samsung Kies"に戻ってドライバを再度インスコするがよろし。


> adb shell
$ su
# mount -o rw,remount /dev/stl12 /system
# cp /mnt/sdcard/fonts/DroidSanJapanese.ttf /system/fonts/DroidSansJapanese.ttf
# reboot
で完了である。

GB2.3.6への更新

Ginger Bread 2.3.6のOSイメージが入手可能であったので、早速更新する。
必要なツールは以下の通り。

展開が必要なものは全て展開しておく。
手順は以下の通りとなる。

  • まず端末の電源を落とし、micro SDカード、SIMカードを取り除く
  • "Odin Downloader"を起動し、以下の操作をする、添付のスクリーンショットの通り
    • "Auto reboot"と"Protect OPS"をチェック
    • "Select OPS"のボタンを押して"BENNETT_v1.0_2.ops"を選択
    • "One Package"を選択
    • "Select Ingerated Package"のボタンを押して、FWのファイル"B7510XXKPB_B7510XXKP3_B7510XXOXAKP4_HOME.tar.md5"を選択

  • 端末をPCに接続する
  • "Q"を押しながら電源ボタンを押す、端末が"Download"モードで起動、"Odin Downloader"の一番左側の1番ポートが黄色になる
  • "Start"を押す

後は数回のrebootの後、端末の更新が完了する。