AOA150のパーティションの構成を変えると、保証の対象外になります。またUbnutuのデュアルブート化はMBRを改変し、GRUBを導入します。これにより、初期に導入されているWindowsが起動しなくなりばかりではなく、リカバリーも出来なくなる場合があります。"自己責任"、"「転んでも一人で起きる」"の意味がわからない方は、以下の記載の事柄は適用しないように、お願いいたします。
と、またしてもおっかない文章を書いておいて。
「なに、これで世界を作り直すのは、ウン十回目だ、こちらも慣れた」ところで、AOA150にUbuntu9.04を導入した。
USBメモリーをUbuntuのLive CD化する
Windowsでの作業。
- http://lubi.sourceforge.net/unetbootin.htmlよりunetbootinのWindows最新版をダウンロード、筆者は357を使用
- http://www.ubuntu.com/よりUbuntu9.04 Desktop Editionの32bit versionをダウンロード、これはISOファイルである
- 1GB以上のUSBメモリーをFAT32でフォーマット
- unetbootinを起動
- "Diskimage"のラジオボタンを選択し、ダイアログ(右端の"..."ボタンで開く)からUbuntuのISOファイルを選択
- 下のプルダウンメニューで"USB Drive"、先ほどフォーマットしたUSBメモリーのドライブ名を指定して、"OK"を押す
- 待つこと数分で、Ubnutu9.04のLive CDのイメージを持った、USBメモリーができる
Ubuntu Live CDの起動、パーティションの変更
- 先ほど作ったUSBメモリーを挿して、AOA150を起動
- "F12"を押し、ブートデバイス選択メニューに入ったら、USBメモリーを選択して、起動する
- unetbootinのブート選択メニューになるので、"default"を選択して起動、通常のLive CDだとUbuntuのブートモードの選択ができるが、ここではそれはできずに、"コンピュータに変更を加えないでUbuntuを使う"を選択して起動した状態になる
- 起動したら、"Applications"->"Accessories"->"Terminal"を起動する
- terminalから"sudo gparted"として、GPartedを起動する
- GPartedで、Windowsの入っているパーティションを選択して"Resize"を選択
- Ubuntuをインストールする分だけWindowsのパーティションのサイズを小さくする、10GB+swap 1GBあれば十分である、筆者は/homeに40GB強を割り当てるつもりで、"New Size"をもともとのサイズから56GB削った、"54000"(MBで指定が必要)に設定
- "Free Space Following"にハイライトを移動する("TAB"で移動する)と、上記の変更が反映されたサイズが設定されるので、"Resize/Move"ボタンを押して終了
- GPartedから"Apply"を選択すると、上記の変更が反映される
- 変更が完了したらGPartedを終了する
Ubuntuの導入
- デスクトップから"install"を起動
- "言語"->"日本語"、"時間帯"->"日本"、"キーボード"->"Japan"と普通に設定
- "Partitioner"が起動したら、上級者向けの"手動で設定(Manual)"を選択
- 先ほどGPartedで開放した領域にパーティションを設定していく
- ユーザ設定、これも普通にやる
- 最終確認で、MBRを変更しますがよろしいですか?ダイアログがでるので、OKする
- インストールが始まる
- 終わると再起動を促すので、再起動する、PCが落ちる前にディスクを抜け、と言ってくるのでUSBメモリーを抜き、Enterを押す
これで、次回のブートからはGRUBが起動し、UbuntuかWindowsを選択できるようになる。
Windowsから見ると、ディスクに変更が加わっているので、次回起動時にdiskchkが走るが、これは無問題のはずである。
ただしdiskchkが終わると、再度リブートするので、Windowが起動するように再度選択すること。
そうでないと、そのままではGRUBでLinuxの起動がデフォルトになっているはずなので、Windowsが起動せずにUbuntuが起動し、「うわ、Windows壊したか?」と筆者のように慌てるはめになる。
Ubuntuの日本語化
英語版を導入しているので、このままだとメニューやフォント、入力などで日本語に不自由する。
日本語環境を導入する
- "Applications"->"Accessories"->"Terminal"を起動
- 以下の呪文をごにょごにょする
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/jaunty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update
- さらに、"sudo apt-get upgrade"とする、ここで時間がかかるので、茶でも飲む。
- "System"->"System Management"->"Language support"を開く、ここで再度アップデートが必要ですと言われるので、言われるがままにアップデートをかける、また時間がかかるので茶でも飲む
- ダイアログで"日本語”が選択されていることを確認して、ダイアログを閉じる
これで再起動すれば、晴れて日本語化が完了である。