バンガロール交通事情

よく殺人的、インフラ整備が悪いと言われるインドの交通事情だが、ここバンガロールも例外ではない。
猛スピードで突進してくる車、バイク、リキシャの間を、歩行者が横断する。
実際にやってみたが、よくタイミングを見た上で、小走りで横断しないと、間違いなく轢かれる。


会社には、ホテルの手配した運転手付きの車で、通勤した。
20km弱に一時間、ほとんど停まってしまうことはないが、まぁすいすいという訳には行かない。
道路は、整備が悪いと言われながらも、ほとんどの幹線は片側2車線以上である。
確かに交通量も多いが、他にも原因はありそうだ。

バス停が整備されていない

自家用車を持てる人が少なく、他の公共交通機関もないため、かなりのバスが走っている。
これらがあちこちで停まり、しかも後ろから来たバスがそれを追い越そうとするので、バス停周りでは流れが停滞する。

大型トラックが追い越し車線をチンタラ

これは不思議なのだが、制限速度50km/hrほどのスピードがでないようで、大型トラックがなかなかゆっくり走っている。
過積載にはみえないので、ただ単に整備不良か、古くてポンコツなのか。
これらのトラックがまた不思議なことに、追い越し車線をゆっくり走っている。
バスを追い越すのに、車線を変えるのが面倒なのか。
従って、他の車両はバスとトラックの間を、すり抜けるように走らざるをえない。

軽トラ、リキシャに過積載

あのリキシャにどうやって6人も大人の男が乗るんだよ。
あと、軽トラほど過積載、だいたいの場合は得体の知れないガラクタ満載。

横断帯の凸凹

バンガロールには軍の施設がおおく、それらが主要幹線を跨る形で点在している。
このため、あちこちに横断帯があるのだが、車がスピードを落とすように路面を盛り上げてある。
当然だが、ここで車は減速し、交通の流れは停滞する。


これらを補うのが、インドスピリットドライビングである。
相手がトラックだろうが、リキシャだろうが、お構いなし。
ひっきりなしにクラクションを鳴らしながら、一般自動車やバイクが障害物の間をすり抜けていく。
2車線道路が、リキシャ3台+自動車追い越しの4車線になるのもザラ。
自動車がどうも一番早く走ることができるようで、バイクに割り込みをかけるのも上等。


願わくは、インドでは車の運転をしたくはない。