いろいろとUbuntuをいじっていると、あっというまに時間が過ぎていく。
UbuntuをインストールしてあるデスクトップPCは、クローゼット兼物置部屋の奥に、設置してある。
土日にここにこもりきり、という訳にも、家族持ちとしてはいかない。
幸い筆者はノートブックPCを持っている。
しかし、そいつはMacBookであり、既にXP HomeがBootcampで導入してある。
・・・やるか・・・そう、トリプルブート化を。
そして、数分前に全てが完了し、今目の前にUbuntu8.10が導入されているMacBookがある。
以下は、その記録である。
以下の適用は、不測の事態が生じる危険性がある。
ちょっとした操作ミスで、導入済みのMacOSや、Windowsがパーになる可能性もある。
特にパーティションを切り直したり、解放する際に間違えれば、あっという間にお陀仏である。
また、Ubuntu導入中は、touchpadのドライバが導入されていないために、タッピングが意図せずに起こって、あらぬ作業をしてしまう可能性もある。
試される方は、"自己責任"を肝に命じた上で、試して頂きたい。
MacBookのパーティションを切り直す
"アプリケーション"->"ユーティリティー"->"ディスクユーティリティ"を使って、まずパーティションを切り直す。
筆者の場合には、MacBookの余っているHDDの領域は全てMacOS X用のワークエリアとしてあったので、ここから20GBを切り出した。
具体的には、
rEFITを導入する
rEFITは、EFIをベースにしたブートコントローラーであり、こいつを使って複数のOSのブート選択を可能にする。
- http://refit.sourceforge.net/からMac disk imageをダウンロード
- 展開したイメージを開くと、中にrEFIt.mpkgというインストーラーがあるので、開く
- インストーラーの指示に従って、インストール
- "アプリケーション"->"ユーティリティー"->"ターミナル"を開いて、以下の呪文
ここでMacBookを再起動し、rEFITのメニューが出て、MacOS Xを選択してブートできることを確認しておくこと。
cd /efi/refit
./enable.sh
UbuntuのLiveCDの準備
https://wiki.ubuntu.com/MactelSupportTeam/CommunityHelpPagesから、どのUbuntuを導入すべきか(どのUbuntuが低リスクで導入できるか)を確認して、LiveCDを作成する。
MacBookのバージョンは、"アプリケーション"->"ユーティリティー"->"システムプロファイラ"で確認できる。
筆者はUbuntu8.10を選択した。
LiveCDのイメージは、http://www.ubuntu.com/getubuntu/downloadから入手できる。
Bit Torrentを使ったほうが、ダウンロードは早いだろう。
また、英語版の方が、何かとトラブルが少ないので、そちらを勧める。
今回は、http://releases.ubuntu.com/8.10/ubuntu-8.10-desktop-i386.iso.torrentを使用した。
イメージを入手したら、ライターソフトでCDかDVDに焼けば、完成
Ubuntuの導入
大まかな流れは、LiveCDの立ち上げ、MacBookで作成した導入用のパーティションの解放、インストーラの起動、パーティションの切り直し、である。
https://help.ubuntu.com/community/MactelSupportTeam/AppleIntelInstallationを読みながらやっていけば、まず問題ないはずである。
- MacBookにUbuntuのLiveCDを突っ込んで、再起動する
- rEFITのメニューからUbuntuのLiveCDでのブートを選択
- UbuntuのLiveCDのブートメニューが表示されたら、日本語を選択して、"コンピューターを変更しないでUbuntuを使ってみる"を選択
- ブートが完了したら、"Device" -> "Create Partition Table"を選択して、gPartedを起動する
- 事前に作成した20GBのパーティションがあるはずなので、これを選択して、削除する
- "Edit" -> "Apply All Changes"を選択して、パーティションを解放した後に、gPartedを終了する
- デスクトップの"インストール"を開いて、Ubuntuの導入を開始する
- Partitionairが起動したら、"連続する最大の空き領域"を選択する、うまくいけば、先ほど解放した領域をPartitionairが選択して、パーティションを設定してくれるはずである。もしうまくいかない場合には、手動で"/"に10GB、"swap"にメモリーサイズと同量、残りを"/home"に割り当てる
- 後は通常と同じに導入開始、完了するとLiveCDを吐き出してくれるはずである
- rEFITのメニューが立ち上がったら、Parition Toolを選択する。UbuntuのインストーラーではMBRに不一致が発生するようなので、Parition Toolが立ち上がったら、何も考えずに"y"を選択する。
- 再度rEFITが立ち上がったら、一度MacBookを立ち下げる(リブートは不可)
Ubuntuの設定
さて、これでUbuntu自身は導入されたので、あとはその設定である。
まずはデバイスドライバだが、ほとんどのデバイスはそのまま動作するので、無線LANとタッチパッドのみである。
touchpadで二本指スクロールをできるようにする呪文
sudo gedit /etc/hal/fdi/policy/appletouch.fdi
<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
1
1
1
3
2
10
20
10
1
3
2
日本語の設定
英語版を導入した際には、必要である。
- 呪文
あとは、"システム" -> "システム管理" -> "言語サポート"で日本語をチェックして適用すれば、日本語も通常通り使えるようになる。
wget -q http://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget http://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/intrepid.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update