ノートPC歴その5 VAIO PCG-T90PS

  • P-M 1.1GHz
  • RAM 1024MB
  • HDD 40GB
  • 10.6" WXVGA (1280x768)
  • W272xD205xH25(max34)mm3
  • 1.38kg

筆者がこのPCによって得たものは17mmピッチの使いやすいキーボードであるが、PCは翼を失った。
素晴らしい性能、素晴らしいパフォーマンス、美しい液晶、十分なバッテリー寿命。このPCを約3年間使い続け、何のストレスもなかった。ただし、このPCは筆者が希求していた可搬性からは、遠くかけ離れたものであった。
何よりこの環境が許されたのは、可搬性の欲求が極端に少なくなったためである。今もそうであるが、筆者のかばんには、一年のうち250日は会社のPCが入っている。それはThinkPadX24からThinkPadX40に変わってはいるが、「B5サイズで、十分な画面サイズ、重量1kg以下で、バッテリーは最低2時間は持つこと」のほとんどを満たすPCが、絶えず一緒にいるのである。
またインターネットサービスの変化が、個人のデータを持ち歩く必要性を無くした。データ帯域は格段に広くなり、仮想化された保存領域から必要な量を瞬時に取り出すことができるようになった。窓としての端末は、どのPCでもよくなった訳である。


かくして、このPCはほとんど携帯されることがなく、室内で大事に使われた。お陰で祖父での引取り額のよかったこと。